ガソリンの価格決定に大きな影響を及ぼすOPECの臨時総会が開かれ、7月から上限を日量70万8000バレルと定めたうえで増産することに合意した。当初の見込みよりも増産規模が小幅にとどまったことで、原油価格は現在の高い水準のまま推移する見通しとなった。
これまでは原油の産出量で合意したとしても、ある国が合意を破る行為から、原油価格が下落、これが安いガソリンの供給に結び付いていた。しかし、ここ最近はOPEC各国の足並みが整い、産出量の合意が守られているため、結果として価格も高値安定しており、産出国も価格のコントロールに自信を示している。
ただ、OPECの増産規模が小幅にとどまったことで、ガソリン価格も高止まりする見通しになり、ユーザーにとっては辛い決定となった。