狂い出したマツダ再生のシナリオ---『週刊ダイヤモンド』

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『週刊ダイヤモンド』 7月29日号 発行:ダイヤモンド社

これまで順調に「再生」の階段を登っていたマツダだが、99年秋から状況は一変した。マツダは部品メーカーに対する納入価格の五割ダウンを要求しだした。これは日産のゴーンのそれを倍以上上回る無茶な要求だ。

これにはマツダの輸出車のほとんどが国内で生産され、生産全体における輸出割合が六割強という輸出依存体制に原因がある。99年秋からマツダが強い欧州でのユーロ安が続きそれを読み切れなかったのだ。これにより海外での価格見直しが販売台数にも影響しマツダは今綱渡りの状況である。

そこでマツダは2000年末にフォードと車体を共通化したモデルの第一弾『トリビュート』を発売する。これを皮切りに『カペラ』、『デミオ』、『ファミリア』、ひいては『RX-7』までを車体共通化させる予定だ。これにより海外生産が増え、大幅なコストダウンが可能だが、これにより国内生産が半分近く減少し、部品メーカーが泣きを見る事になる。さらには不振にあえぐ広島県にも影響を及ぼすことになるのだ。どう転んでもマツダには苦難が待ち受けている。

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