【安田有三が斬る】三菱リコール問題分析(4):運輸省がねらう権益拡大

自動車 社会 行政
【安田有三が斬る】三菱リコール問題分析(4):運輸省がねらう権益拡大
【安田有三が斬る】三菱リコール問題分析(4):運輸省がねらう権益拡大 全 1 枚 拡大写真

「運輸省は(リコール制度運用実務を)自動車メーカーに全て任せてきたんです」(自動車業界関係者) ところが、運輸省は、運輸省主導となるリコール制度を画策しているというのである。

「第三者機関を作って、ユーザーからのクレーム情報を、これまでのように自動車メーカーや販売会社ではなく、この第三者機関に寄せるようにするわけです。もちろん、第三者機関の構成員の大半は運輸省からの“天下り”です。そして、第三者機関のメンバーがユーザーからの情報を基に、自動車メーカーに赴き、検査に立ち会う」

「その結果、欠陥が明らかになれば自動車メーカーにリコールさせ、これまでのように無償で修理させる構想のようです。なぜ第三者機関なのか? 第三者機関にすれば、その設立や運営に必要な資金を自動車業界から出させることができるからですよ」(前出・自動車業界関係者)

これまで自動車メーカーに任せ切りだった運輸省が、三菱自動車による欠陥車情報隠しを大義名分に、もう自動車メーカーは信用できないと、運輸省主導によるリコール制度の見直しに張り切るのは、それが運輸省の既得権益の拡大につながるからだといわれている。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『ムラーノ』、「プロパイロット」搭載でハンズフリー運転が可能に…米2026年モデル
  2. 【ダイハツ ムーヴキャンバス 新型試乗】「ワゴンRスマイル」と双璧をなす“癒し軽”…島崎七生人
  3. 新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…土曜ニュースランキング
  4. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  5. Singerのポルシェ911カレラクーペ、日本初公開へ…420馬力フラット6搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る