【2005年東京ショーを見た! Vol. 2】和服が似合う“和”のクルマ

自動車 ニューモデル 新型車
【2005年東京ショーを見た! Vol. 2】和服が似合う“和”のクルマ
【2005年東京ショーを見た! Vol. 2】和服が似合う“和”のクルマ 全 4 枚 拡大写真

トヨタ-TCAプロジェクト:トヨタがデザイン専門学校のTCAを後援して、学生が2005年の東京モーターショーをデザインするプロジェクト---

どんなに国際化が進もうとも、日本人は夏祭りになれば浴衣を着る。それはたとえ“ギャル”と呼ばれる人種であってもそうだ。そんな日本人の心の奥にある“和”に目を付けたのが、青木孝彰君(3年)が提案した“和”をテーマにしたクルマである。

「数年後ともなれば、和服を普段着にするという若者のマーケットがあってもおかしくない」という大胆な発想からスタートしたこのクルマは、「縁側で寝っころがって花火を見る」というイメージから、リアに実際に木製の縁側を装備し、内装には畳を使うといった日本家屋のイメージそのままにデザインされた。

全長3500mm、全幅1800mm、全高2000mmで2人乗りのこのクルマには、1600mm x 800mmの畳が2枚、後ろの床に設置されており、シート・バックレストの後面も畳になっており、フルフラットにすることで180cmの身長の人でも寝っころがることができる。リアのウインドウは車内に雪見障子も付いているというこだわりようだ。

ボディのデザインには虚無僧のイメージを取り入れたという。「虚無僧の、社会を内側から冷静に見つめる、そういった“覗く”という要素をイメージしました」と青木くんは語る。フロントマスクの意匠には和服の襟元のイメージを取り入れるなど、随所に“和”の要素をちりばめたデザインとなっている。

●トヨタ東京デザイン部水谷部長のコメント:非常に面白いテーマだと思います。ただ結果がストレートで、「ああ“和”なんだ」っていうところを超えて、“和”を使ったなにか非常に新鮮なものができればもっとイイ。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. ソニー・ホンダを提訴、米カリフォルニア州ディーラー団体「EV直販は違法」[新聞ウォッチ]
  3. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  4. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  5. 「めちゃくちゃ好きでした、さよなら」フォードGTの販売終了に対しファンからは悲しみの声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る