新型『マークII』では、スポーティ系グレードの名前がそれまでの「ツアラー」から「グランデiR」に変更された。これはなぜなのか?
「理由のひとつには、マークIIでは販売台数の主流をグランデ系が占めているため、モデルチェンジにあたってマークIIらしさをより明確にするために、グレード名を“グランデ”に一本化しよう、と決まったからなんです。それで、その中のスポーツモデルは“グランデ iR”として、統一感を出したわけですね」と、新型『マークII』の商品企画を務めた、定方 理さんは答える。
「これまでの『マークII』ユーザーの平均年齢層は55〜56歳なんですが、新型ではクルマ全体が、“高級なドライバーズサルーン”として、より若々しくスポーティな性格になっています。そうすることで、ユーザーの平均年齢を若返らせたいんですね。そのために“グランデ”というグレードそのもののイメージを、スポーティな印象に変えたかったんです」
ちなみに定方さんによれば、「ツアラー」というグレード名は『チェイサー』でのほうがより人気が定着している、とのこと。ということは、噂されているとおり、『チェイサー』はマークIIよりもさらにスポーティな性格の「別のセダン」に変身して再登場する可能性もある、ようである。