イギリスを救うのは日産『マーチ』しかない!!

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21日付の英経済紙『フィナンシャル・タイムズ』は、欧州連合の行政執行機関である欧州委員会(EC)が、日産自動車のイギリス工場にたいするイギリス政府の支援策を、年明け1月17日か24日の首脳会議で承認するだろうと報じた。

イングランド北部サンダーランドにある日産工場は、正確にはニッサン・モーター・マニュファクチャリングUKという子会社。イギリス政府支援策は総額4000万ポンド(約66億円)になりそうだが、市場統合以後、ECは各国政府が国内企業を支援するのを禁じている。

日産は、イギリス工場で『マイクラ』(日本名『マーチ』)を製造しているが、ポンド高のために市場での競争力を失っている。日産のゴーン社長はかねてより、「イギリス政府からの補助金は、イギリスでのマイクラ生産継続の条件。さもなければフランスへ生産拠点を移管する」と語っていた。

EUの決定は日産イギリス工場の存続を保証するものではないが、「工場存続問題については、かってないほど雰囲気が良い」と情報筋は見ている。年産能力も現在の33万台から50万台に拡大できると言う。日産ではマイクラのヨーロッパにおける生産拠点を年明けに決定する。

ローバーのロングブリッジ工場への支援承認が長引いたのに比べ、日産への承認は短期間でなされた。ローバーの経営が悪化し、同社を手放さざるを得なくなったのは支援が遅れたからだとBMWは言っている。

今回もECでは、日産がマイクラの生産拠点をイギリス外に移動させるとは考えておらず、支援を承認するつもりはなかった。しかし新型をイギリスで生産開始するためには、フランスで生産するより約8000万ポンド(約133億円)も費用が多くかかる、とのイギリス政府の試算に驚いたようだ。フォードやGM(ボクソール)はすでにイギリス工場での車両生産撤退を決めている。

《高木啓》

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