【ランエボ7デビュー】ACD+AYCの「異次元のコーナリング」がこれ

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【ランエボ7デビュー】ACD+AYCの「異次元のコーナリング」がこれ
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『ランエボVII』の新兵器ACD(アクティブ・センターデフ)は、三菱自慢のトラクションコントロール、AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)と組み合わされ、統合制御されることで、異次元のコーナリング性能を実現したという。

ランエボVIIでは、AYCとACDがひとつのコンピューターで統合制御されている。ACDの制御部は、ハンドル角と車速から決定される「理想的な車体姿勢」に現実を近づけ、車両の安定性を向上させる「フィードバック制御」と、ドライバーの加減速操作にすばやく反応する「フィードフォワード制御」の2つからなっているという。この2つの制御モードの最適な組み合わせにより、直結4WDと同等のすぐれた駆動性能と、高い操縦応答性を両立したという。

ACD御部での制御情報は、AYC制御部にも伝達される。そしてセンターデフの作動制限力が大きい(つまり直結4WDに近い)時ほどAYCが大きなコーナリング能力を発生させる仕組みになっている。こうした統合制御の結果、コーナーの立ち上がり加速ではACDが主に駆動性能をサポートし、AYCが旋回性能をサポートする。

こうして、ACD、AYCをそれぞれ単独で制御するよりも、ドライバーに違和感を感じさせることなく、加速性能やコントロール性を大幅に高めたと、三菱は主張している。

ACDとAYCの統合制御が生み出す、ランエボVIIの異次元のコーナリング性能について、もう少し具体的に説明してみよう。

まず、コーナー手前の減速時には、ACDは急減速ほどセンターデフの作動制限力を強めて、減速時の安定性を向上させる。AYCは減速しながらの旋回で、旋回内輪に駆動力を移動させてタックインを低減させる。

続いて、コーナー入り口の旋回前半では…、ACDはハンドル角&ハンドル操作速度に応じて、センターデフの作動制限力を弱め、回頭性を向上させる。AYCはハンドル角&ハンドル操作速度に応じて、旋回外輪に駆動力を移動させて、回頭性を向上させる。

そして、コーナー出口、旋回後半では…、ACDはアクセルを踏み込むほどにセンターデフの作動制限力をふたたび高め、トラクションを高めて駆動性能を向上させる。AYCはアクセルを踏み込むほどに旋回外輪に駆動力をますます移動させ、加速アンダーステアを低減して旋回性能を向上させる…、という仕組みだそうだ。うーん、説明を読んでいるだけで運転してみたくなりませんか?

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