豊浜トンネル事故、時効成立を目前に「予見不可能」との判断

自動車 社会 社会

1996年2月に発生し、20人が死亡した北海道の豊浜トンネル岩盤崩落事故で、いったんは不起訴とされながら、検察審査会によって「不起訴は不当」と判断された北海道開発局小樽道路事務所の元所長ら2人に対して、再び不起訴の処分が決定された。

検察は「再捜査もして、証拠も再検討したが、2人が岩盤崩落を事前に予見することは不可能であり、事故の回避も不可能だった」と結論付け、嫌疑不十分による不起訴処分を決定した。

この事故に関しては、20人が死亡した事故の以前にも頻繁に小規模な岩盤崩落は発生しており、それをして「予見は可能だった」とする遺族側と、「大規模な崩落は突然のことであり、予見はできなかった」とする開発局側で意見が対立していた。

この事故に関しては、10日の24時をもって時効が成立するため、今後の刑事訴求は事実上不可能となる。開発局の過失責任を追及する遺族の訴えの場は、札幌地裁で係争中の国家賠償請求訴訟だけになった。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. スバルとスカイラインにフィーチャー…第4回アリオ上尾 昭和平成オールドカー展示会
  3. タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
  4. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  5. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  6. アルファロメオ『ステルヴィオ』後継モデルは、大容量バッテリー搭載で航続700km実現か
  7. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  8. 日産、北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカー4車種を公開
  9. BMWの4ドアクーペEV『i4』、改良新型は表情変化…北京モーターショー2024
  10. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
ランキングをもっと見る