通行は俺たちが確保する!! 高校生が踏切を破壊して…

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福岡県久留米市を走るJR久大本線で27日、列車が脱線する事故があり、近くの踏み切りの遮断機が下りたままとなり、交通量の多い国道209号線を“封鎖”してしまうというトラブルがあったが、現場を通りがかった高校生6人が遮断機を手で持ち上げ、渋滞を解消させた。

事故が起きたのは27日の夜で、久留米市西町付近でJR久大線の列車が脱線し、立ち往生してしまった。脱線した地点から西へ600mの場所には国道209号線が交差する「大曲踏切」があるが、列車がこの踏み切りの遮断機を下げるためのセンサーがある地点をすでに通過してしまっていたため、踏み切りの遮断機は下りたままとなり、南北双方で1キロ近い大渋滞となった。

その際、たまたま現場を通りかかった高校生6人が「脱線しているなら列車は来ない」と判断。手分けして遮断機を上げてクルマの通行を確保した。近くの高校には「おたくの生徒が踏み切りの遮断機を上げている」という通報が近隣の住民から入り、いたずらだと考えた教師が慌てて駆けつけたところ、必死に遮断機を上げている生徒を発見。携帯電話で警察に通報するとともに、協力して遮断機を支え続けた。

15分後に福岡県警の久留米署員が現場に到着。ロープで遮断機を固定するまでの約20分間、高校生たちは重い遮断機を支え続けたことになる。久留米署では「遮断機を上げることの法的な問題は別にしても、現場での緊急処置としてはあれが最善だった。もし支えてくれなかったら、交通が大混乱して大変な事態になっていた」と、この高校生たちを絶賛している。

《石田真一》

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