新型『ステップワゴン』は、インテリアも華やかになった。ファブリックは上質になり、色も明るくなっている。先代の実用一点張りといった趣とはだいぶ異なっている。「今回は、楽しく夢のある空間がテーマだったんです」と、同車のカラー担当、玉井美由紀さんは言う。
「インテリアのコンセプトは、旧型が“自分の家”だとすれば、新型は“セカンドハウス”を目指しました。ですから、シートも住宅用のソファをイメージして、ソファ用のファブリックを使っています。シート色もグレーではなく、明るく、温かみのある色を選んでみました」
しかし、これだけキレイな色や素材にしてしまうと、子供が乗ることの多い『ステップワゴン』では、食べこぼしとか飲み物とか、いろいろと汚れやすくなってしまうのではないか? 「大丈夫です。説明書に、汚れに応じた落とし方のマニュアルを加えてありますから。すぐにふき取れば、家庭用の洗剤で簡単にきれいにできます」 さらに、シートの取りつけ穴やシートレールなどにも、食べこぼしやゴミが入りにくい設計にすることで、掃除をしやすい、汚れにくい設計にしているとのこと。
7色用意されるボディカラーも、新色のアクアブリーズオパール・メタリックやコーラルレッドパールなど、明るく柔らかい色調のものが加えられている。「ボディ形状上、どうしても面がぺタっとして見えてしまうので、見る角度によって色が変わるような色を採用することで、面の張りを強調するようにしています」と玉井さんは語っている。
