気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2001年5月10日付
●トヨタ、連結経常利益で1兆円、1990年の記録更新へ (東京・1面)
●国土交通省、「環境自動車開発・普及総合戦略会議」の初会合開く(読売・9面)
●ダイムラークライスラー、「PTクルーザー」増産へ、年17万台のヒット(読売・11面)
●トヨタ系、広告代理店「デルフィス」が『トヨタとGAZOO』を出版(毎日・8面)
●年560万台「中古車ますます売れる」、メーカーも本格参入、オークション発達で弾み (朝日・13面)
●三菱自動車「ふそう」トラックなどリコール届け(朝日・33面)
●トヨタの新型「ソアラ」、発売1カ月で1400台、受注、目標の9倍(日経・11面)
●三菱自動車、東京4販社を再編、7月に統括販社設立(日経・11面)
●日産、2006年3月メドに販売台数100万台増めざす(日経・11面)
●暴走族、条例で封じ込め、124自治体が設定「期待族」に罰則も (日経・38面)
ひとくちコメント
大気汚染や地球温暖化の原因となる有害物質の排出が少ない「低公害車」の開発・普及を進めるため、国土交通省が「環境自動車開発・普及総合戦略会議」を発足させた。
初会合で扇大臣は「環境問題は地球規模の問題。21世紀のクルマ社会の方向性を示すことができれば、ノーベル賞に値する」(読売)とあいさつした後、扇大臣が率先してハイブリッドカーに試乗するなど、普及に向けてのパフォーマンスまで披露した。扇さんといえば、かつて、某カメラメーカーのテレビコマーシャルに出演し「私にも写せます」というセリフが大ヒットしたが、こんどは“エコカー”で「私も乗ってます」とアピールしたいところだろう。
しかし、価格面や技術面でもまだまだ改善の余地が多いのも事実。余談だが、国会議員で「プリウス」を最初に購入したのは石原伸晃・行革担当相だったと記憶しているが、しかし、今は愛車としては使っていないそうだ。