ブラジルで自動車泥棒の容疑で逮捕された男がいる。リオデジャネイロ近郊で犯行をくり返していたのだが、なんとこの男が昨年1年間で盗んだ車は5373台。これはこの地域で昨年1年間に盗まれた車の3分の1に相当する。
単純に計算しても1日15台前後を盗んでいたことになり、まさに自動車泥棒の王者である。周囲の証言などによると、この男が1台の車を盗むのに要する時間は約15秒。アラームや防犯装置がついていてもほとんど役に立たないという。
南米はアメリカ以上に自動車泥棒が多く、盗まれた車は国境を超えて南米諸国で売り捌かれる。ブラジルの隣国、パラグアイでは販売されている全自動車の過半数が盗難車、という統計もあり、このブラックマーケットが存在する限り自動車盗難の被害は減りそうにない。
