【新聞ウォッチ】「日産の販売5年ぶりプラス」は本物、それとも……?

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【新聞ウォッチ】「日産の販売5年ぶりプラス」は本物、それとも……?
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年7月25日付

●米IBM、居眠り運転などを防止するユニークなコンピュータシステム開発(読売・6面)

●1-6月期、日産、国内販売5年ぶり増、トヨタは2年ぶりに減(読売・8面)

●三菱とダイムラークライスラー、小型車の共同生産をブラジルでも検討(毎日・8面)

●ビッグ3、4-6月期決算、赤字・減益(朝日・12面)

●自動車用電装品、日立、欧米での生産撤廃(日経・13面)

●日産再建2年目の現実(中)ハイブリッド経営、責任明確、力を引き出す(日経・13面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車など自動車メーカー主要5社が2001年上半期(1-6月)の生産・国内販売・輸出・海外生産実績を発表した。きょうの各紙がそれぞれの視点で取り上げているが、「日産、5年ぶり販売増加」という見出しを付けているのが読売、産経、毎日、東京の4紙。

たしかに日産は相次ぐ新型車の投入で国内販売が上向いてきたようだが、もっともこれまでの落ち込み幅が激しかったことを考慮すると、前年同期に比べてわずか1.9%の増加では回復したことにならない。しかも、日産は海外生産が横ばいで推移したものの、輸出は19.5%の大幅減ということは海外販売が引き続き苦戦していることを物語っている。朝日が「全社、輸出減らす、現地生産へシフト」という見出しを付けているが、それも日産には当てはまらない。

日産はともかく、各紙ともほとんど話題として取り上げていないが、国内外の生産から販売、輸出とオールマイナスとなったマツダの危機のほうがさらに深刻である。

《福田俊之》

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