メルセデスベンツ『F400カービング』では、最新のサスペンションシステムに加えて、量産車に採用が予想される“ドライブbyワイヤ”システムが登場。
これは従来の油圧システムに代わり、100%電気信号によってステアリングホイールとフロントホイールとを結ぶという画期的システムだ。複数のセンサーがステアリングホイールの動きを読み取り、その情報をふたつのマイクロコンピューターへ、そこからフロントホイールへ指令を出す。
このほかの新機能は、ハイドローニューマティックと呼ばれる油圧と空気の作用を利用するサスペンションだ。新型『SL』にも搭載されているABC(アクティブ・ボディー・コントロール)システムのアップグレード・バージョン。路面状況に対応してダンピング特性を調節するだけでなく、常時スプリング・レートが変化して、スムーズな乗り心地を約束してくれる。
だいたい予想はつくだろうが、このF400、やはり生産される予定はない。このリサーチカーは、今後の量産車のサスペンション技術やその他様々なハイテク技術の開発に利用される。