先進的な燃料電池車(FCEV)『HydroGen3』や最高速度300km/h級のスーパースポーツ『アストラ・クーペOPC X-Treme』、ミッドシップスポーツの『スピードスター』など、多くの参考出品車が並ぶオペルブースだが、オペル自身がもっとも強くアピールしたのは、『フログスター』という名のコンセプトカーだった。
フログスターはフログ(カエル)とロードスターを組み合わせた造語。ボディは緑色に塗装され、ファニーフェイスとあいまって、イメージはまさにカエルだ。フログスターの最大の特徴は、「ボディが変身すること」(ロバート・ラッツGM副社長)。リアシート後方に設けられたアルミ製のシャッターを操作することで、4シーターオープンのコンバーチブル、2シーターのロードスター、果てはピックアップトラックにもなるという奇抜なアイディアだ。
荒唐無稽にも思える発想だが、驚くことにオペルは、このフログスターをスタディモデルとして、新型車を開発していくのだという。フログスターのもうひとつの特徴は、IT技術を導入していることだ。クルマにはPDAが付属品として備えられ、ドアキー操作、ボディシャッター操作、カーナビ、インターネット接続など、クルマのありとあらゆるインテリジェント機能をサポートするのだという。