日野自動車は、子会社の日野車体工業の横浜市鶴見区の工場跡地6万5929.55平方メートルを株式会社宇宙ステーションライフレックスを売却する契約を白紙撤回したと発表した。
日野車体は2000年10月、横浜市の土地を宇宙ステーション側に172億2900万円で売却する契約を締結、売却代金は3回の分割払いとなる予定だった。最初の8億6300万円は入金され、これに当たる土地4000平方メートルについては所有権を移転した。しかし、2回目の9億6000万円の入金がされず、日野が「12日午後3時までに入金されない場合には契約を破棄する」と通告、代金は支払われず契約の白紙撤回となった。
ただ、最初の代金が支払われた際に所有権を移転した4000平方メートルの土地は、すでにマンションデベロッパーに転売されており、契約を白紙にしても土地の返却は不可能の見通し。日野は残りの土地で、他の買い手を探す。
宇宙ステーションは、大株主が株式会社地球倶楽部という、聞いたことも無い名前で「名前からして怪しい」との意見もある中で「業者選定の見通しが甘かったのでは」との批判も。