気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年2月28日付
●トヨタ、ホンダボーナス満額濃厚(朝日・3面)
●ディーゼル部品のイズミ工業倒産(朝日・12面)
●三菱自工、クマのぬいぐるみ「テディベア」の車発売へ(朝日・15面)
●トヨタも参戦、興奮加速、F1開幕迫る(朝日・21面)
●社説、リコール、割に合わなくなる欠陥隠し(読売・3面)
●コピーオートバイ、一掃へ、自工会が中国側と合意(読売・8面)
●バスケット男子スーパーリーグ、“休部対決”いすゞ先勝(読売・18面)
●自工会発表、1月の自動車輸出、3カ月ぶりプラス(東京・6面)
●GM、オペルのオープンカー発売へ(東京・6面)
●自動車リサイクル法案了承(日経・5面)
●豊田合成、白色発光ダイオード量産、月間1000万個規模(日経・13面)
●NKK、DME燃料車の公道走行実験を公開(日経・13面)
●トヨタ、中堅ハウスメーカー、トヨタウッドを完全子会社に(日経・13面)
●米・フォード自動車事業社長に聞く「中国生産でマツダと協力」(日経・13面)
ひとくちコメント
自動車レースの最高峰、F1シリーズがいよいよ3月3日の豪州GPで開幕するが、きょうの読売と朝日がそろって「F1グランプリ」特集を3ページも割いて掲載している。カット写真も大きく取り上げ、まるでスポーツ紙のようだが、これを記事として読むか広告として見るかは別として、両紙とも開催日程や参加チームなどがくわしく紹介してくれているので、日頃なじみの薄い読者にとってもそれなりに理解しやすい。
トヨタとホンダなどの“パブ広告”と思われる記事にも、「注目を集めるトヨタがベールを脱ぐ」(朝日)とあるように、トヨタの参戦で紙面にも弾みがついている。
そんな中、日経によると、広告不況が深刻化し、広告収入の依存度の高い民放テレビと電通などの広告代理店の収益が悪化しているという。化粧品をはじめ、自動車や情報通信関連業界の広告出稿が細っているのが原因だそうだ。一説には「成果が出るまで予算は青天井」(トヨタ幹部)というトヨタのF1参戦は、苦戦する新聞・広告業界などにとっても頼みの綱である。