原因は切り通し区間の内部に発生した煙幕? ---中央道で14台が玉突き

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20日、山梨県西桂町内の中央自動車道富士吉田線の下り線で、道路脇斜面の火災による猛烈な煙で視界を失い、路上で停止した乗用車に後続のクルマが次々と追突。14台が関係する玉突き事故となり、3人が死亡、2人が重体、9人が重軽傷を負った。

事故が起きたのは20日の午前11時30分ごろだが、発端となったのは事故から1時間前に起きた火災だった。現場近くの畑で所有者の男性が野焼きを行なっていたところ、折からの強風にあおられ、この火が高速道路脇の斜面に燃え広がって火災となった。火はおよそ5700平方メートルを焼き、徐々に鎮火しつつあったが、高速道路の切り通し区間には火災による煙が滞留し、視界が極端に悪い状態だった。

そのような状態でも当時は通行止めになっておらず、多数のクルマが現場付近を通過していたが、このうちの1台が完全な視界不良のために走行できなくなり、現場付近の走行車線上に停止してしまった。しかし、視界が利かないというのは他のクルマも一緒で、このクルマの停車に気がつかない後続車が次々と激突。結果として乗用車やトラック14台を巻き込む大事故に発展した。

警察では「現場付近で一時的に風の流れが止まり、大量の煙が滞留したことによる突発的な視界不良が原因」としているが、日本道路公団では現場付近の火災発生を知りつつも、当時は通行止めの処置などを行なっていなかったこともわかっており、消防から公団側への通報が適切に行なわれていたかも合わせて捜査していくとしている。

《石田真一》

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