「抵抗すると撃つ」---盗難車でパトカー破壊、犯人に警官発砲

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26日未明、和歌山県和歌山市内の国道26号線で、盗難届けの出ていたナンバプレートを装着した不審な乗用車が走っているのを、パトロール中の和歌山県警捜査員が発見、追跡を開始した。男はパトカーに体当たりするなど抵抗したため、危険を感じた捜査員が男に向かって拳銃一発を発砲。銃弾が背中に命中し、犯人は重傷を負っている。

事件が起きたのは26日の午前2時ごろ。和歌山市内の国道26号線をパトロールしていた県警機動捜査隊のパトカーが、盗難届けの出ていたナンバープレートを装着した不審な乗用車を発見。停止を呼びかけたところ、そのまま猛スピードで逃走を開始した。追跡するパトカーからの緊急通報を受けて、他のパトカーも追跡を開始。狭い市道に犯人のクルマを追い込み、挟み撃ちする作戦に出た。

しかし、この不審車を運転する男は行く手を阻むパトカーに何度も体当たりするなど、抵抗したため、機動捜査隊の39歳警部補が「それ以上の抵抗をすると撃つぞ」の予告の後、運転する男の背中に向けて拳銃一発を発射した。逃走阻止と捜査員の危険防止を前提として拳銃発射で、威嚇発砲は行わなかったという。男は銃弾を背中に受け、全治1カ月の重傷を負ったが公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。

男の乗っていたクルマのナンバープレートは名古屋市内で盗難されたものだが、クルマ自体は別のもので、こちらは車台番号などから静岡県内で盗まれたことがわかっている。警察では今回の発砲に対して「捜査上の観点からも、現場捜査員の安全確保の観点からも止むを得ないものであり、違法性は全くない」とコメントしている。

《石田真一》

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