パトカーが無理な追跡をしなれば事故は起きなかった---遺族が提訴

自動車 社会 社会

昨年12月、長野県警のパトカーが追跡していた飲酒運転の容疑車両と衝突し、衝突された側のクルマの2人が死亡するという事故が起きたが、この2人の遺族が長野県と容疑車両の運転手を相手に、総額1億9700万円の賠償を求める請求を17日に長野地裁へ起こした。

この事故は昨年12月1日未明、長野市内の国道18号線で起きた。長野県警・長野中央署のパトカーに追跡されていた飲酒運転のクルマが、たまたま現場付近を通りかかった軽自動車に衝突。乗っていた2人が死亡したというもの。

事故直後から遺族は「警察の無理な追跡が無ければ容疑車両も無理な逃走をすることが無かった」と警察の責任を追及。事故当時の状況などの説明を求める公開質問状などをこれまでに提出してきた。しかし、警察は「追跡に危険は無く、過失も生じなかった」と回答するのみで誠意が見られないことから、遺族側は今回の提訴を決めた。

この事件では事故の直前までクルマを運転していたとされる男に対しては懲役3カ月の実刑判決が言い渡されており、事故を引き起こしたもう一人については現在も裁判が続いている。

なお、被告となった長野県警では「訴状を見ていないのでコメントしかねる」としている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【マツダ CX-5 新型】後席はマツダ車トップクラスの快適性、研ぎ澄ませた「3つの価値」とは
  2. サイドミラーの死角を減らせる補助ミラーは、アナログとデジタル、どっちが買い?[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. トヨタが米国製3車種を展示へ、日本にない『タンドラ』『ハイランダー』『カムリ』に乗り込める…S耐最終戦
  4. NISMO「L型エンジン用ヘッド」発売に「NAで300psって」「オーラニスモ買えちゃう」など驚きの声
  5. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る