日立製作所とユニシアジェックスは、自動車機器関連事業の強化を目的に、日立が株式交換によってユニシアを完全子会社にすることで合意し、18日開催の両社の取締役会で決議して覚書を締結した。
日立は現在、ユニシアの16.7%の株式を保有する第2位の株主。日立は今後の成長が見込める自動車関連機器分野に力を入れるため、ユニシアを完全子会社化してスピーディかつ効率的な事業展開を図り、両社の資源を共通化して競争力の向上を図る方針だ。
株式交換では、6月27日のユニシアの株主総会で承認後、10月1日付けで株式交換を実施する。これに合わせてユニシアは社名を「日立ユニシアオートモティブ」に変更する。ユニシアの株式は9月25日で上場廃止する。
株式交換比率は日立1に対してユニシア株0.197。つまりユニシアの株式1000株持つ株主は日立株197株の株主となり、売却する際もミニ株でしか売れない。株主総会後、ユニシア社長は日立の久野勝邦専務が就任する。
ちなみにユニシアの筆頭株主は25.3%を保有する日産自動車だが、株式交換後、日産は日立の株式7642株を保有することになる。