『F50』の後継となる『FX』。FXはコードネームで正式車名は『F60』や『エンツォ』が噂されるスーパーフェラーリが、東京でデビューした。「アルテディナミカ・疾走するアート:フェラーリ&マセラティ」展でフルサイズ・エクステリアモデルがベールを脱いだのだ。
同展はクルマを現代を象徴する表現=アートとしてとらえたもので、東京都現代美術館(江東区)で4月27日から7月14日まで開催される。26日に行なわれた開会式典には、フェラーリ社/マセラティ社の副会長を兼任し、フェラーリ創立者エンツォの子息であるピエロ・フェラーリも駆け付けた。
ピエロ氏は「父エンツォは人に感動を与えるクルマ作りに身を捧げた。この展示は父に対するオマージュだ」と語る。感動と驚きが美術の原点だ、としたのはイタリア・ルネッサンスのアーティストであり、その意味でフェラーリはアートなのだ。
そして世界に先駆け、日本の東京で具体的な姿を我々の前に現したFXは、感動を呼ぶアートとして、美術館での発表がふさわしいフェラーリである。