“前科一犯”のコンピューターが……警察庁のシステム大丈夫?

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警察庁は8日、コンピューターへの情報入力のミスから、本来は免許停止処分の必要がない23人を処分扱いとしていたことを明らかにした。本来なら違反後1年間の無事故無違反で抹消される過去の累積点数をそのままプラスしていたことが原因。

警察庁によると、今回のミスは6月1日に改正、施行された道路交通法に合わせ、違反による累積点数加算のシステムを更新していたところ、プログラムのミスが生じてしまったことが原因だという。1年間の無事故・無違反を達成し、本来なら累積点抹消の対象となる運転者についてこれを抹消しなかったため、1年を超えて生じた違反の点数を加算してしまったという。

このミスで「累積7点以上」と判断され、免許停止の対象者となったのは全国に23人おり、8人についてはすでに処分内容の通知が行われていた。さらにこのうちの4人は実費を支払って処分者講習を受け、免停期間を1日に短縮。1人は講習を拒否したため、30日間の免許停止処分を命じられている。

累積点加算のミスについては違反者からのクレームもなく、警察庁でも把握していなかったが、今月4日なって福井、愛媛の両県警本部から「おかしい」という連絡があり、チェックしたところ、ようやくこの問題発生が明らかになった。

警察庁では5日付けで違反者の処分を撤回するとともに、処分者講習の受講料は返還する方向で扱いを検討しているという。点数を管理するこのシステムは6月下旬にもトラブルを起こしており、本来は3年の有効期限を5年とした誤記免許証を77枚発行したという“前科”がある。

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《石田真一》

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