鉄鋼200トンを空輸大作戦---これがホンダの関税対抗策

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鉄鋼200トンを空輸大作戦---これがホンダの関税対抗策
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アメリカでは「アジアやヨーロッパ製の鉄鋼が不当に安い価格で国内の鉄鋼業者を苦しめている」という理由から鉄鋼への輸入関税の30%という大幅アップを強行した。しかしホンダは以前から「関税をかけることで質の良いシートメタルが不足する」と主張していた。

そしてその主張通り、関税がかかるにもかかわらず先週200トンのシートメタルを輸入(それも空輸!)。今月だけでも輸入総量は2000トンに達する見込みだ。またトヨタ、日産など、アメリカで自動車を生産している他の日本のメーカーもホンダに続き、高価なシートメタルの輸入に踏み切る構えだと言う。

しかし自動車関係のエコノミストには、こうした状況が続けば、日本のメーカーは高価なシートメタルを輸入するよりもクルマそのものを日本やアジアでの生産にシフトし、アメリカでの生産規模を縮小させる、と予想する者もいる。これはアメリカ経済全体にとっての打撃にもつながりかねない。

アメリカの自動車メーカーも品質を保持するためには輸入シートメタルに頼るべき、という論調になりつつあり、自動車メーカー全体からシートメタルに対する関税の緩和を求める声が高くなっている。

いくらシートメタルのダンピングを訴えても、肝心の国内メーカーが需要に見合う質の高い、かつ安価な製品を供給できないのではどうしようもない、といったところ。

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《Sachiko Hijikata, US editor》

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