その場かぎりの言い逃れが重大事件に? 不正に免許取得した男を逮捕

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茨城県警は22日、弟の名義で不正に免許証を取得していたとして、千葉県柏市に在住する34歳の男を道路交通法違反(不正取得)の疑いで逮捕したことを明らかにした。免許を取り消され、再取得しないまま運転を続けていたことの発覚を恐れたという。

警察の調べによると、この男は昨年10月、茨城県龍ヶ崎市内の県道を会社のトラックで走行中、速度超過の摘発を受けた。実はこの男の免許は1994年に取り消されており、再取得はそれ以来行っておらず、当時は無免許状態だった。それを隠すため、男は「免許証はだいぶ前に無くしてしまったらしい。今度警察に持っていくから」と警察官に言い訳を行い、さらには弟の名前を騙って、とりあえずその場は済まされた。

しかし、警察からの出頭命令があったため、男は弟名義のニセ免許を取得することを決意。昨年11月19日に茨城県運転免許センターを訪れ、26歳の弟名義で「紛失した」と届け出を行い、顔写真だけを自分のものにした正規発行のニセモノを入手。警察へも堂々と出頭し、免許証不携帯や速度超過などの反則金を納めた。

ところが今年5月、この男の弟が本当に免許を無くし、運転免許センターに再発行を依頼したところ、昨年11月にも発行を受けていることを知らされる。さらにはその際の申請書に貼られていた写真が兄のものであることがわかり、今回の不正が発覚してしまった。

取調べに対して男は「その場かぎりで逃れることしか考えていなかった」と供述しているようだ。ちなみに不正取得の罪は意外に重く、1年以下の懲役あるいは30万円以下の罰金となる。

《石田真一》

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