20日に発表された『ヴォルツ』はGMとの共同開発で、ポンティアック『ヴァイブ』が兄弟車だ。実は北米トヨタ向けには『マトリックス』というもう1台の兄弟車があるが、より過激なヴァイブを日本仕様にしたのは既報の通り。
GMブランドだけではNUMMI(合弁の生産工場)の能力が余ってしまうから、日本仕様を設定したのでは、との意地悪な問いに、開発責任者の吉田健チーフエンジニアは「そんなことはありません。ヴァイブが月販6000台、販売好調で日本には回したくないんじゃないですか?」との反論。記者の勉強不足が露呈したのであった。
貿易不均衡の解消(の努力の象徴)といった、政治的なにおいは希薄であった。