警察庁と国交省、生活道路の事故撲滅へ「あんしん歩行エリア」

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警察庁は27日、国土交通省と連携し、死傷に至る交通事故が頻発している全国1000地区で歩行者優先の道路整備を進めることを明らかにした。2003年度から5カ年計画で行われ、初年度は170地区で信号機などの整備が行われる。

これは「あんしん歩行エリア」と呼ばれるもの。対人の交通事故が多発している地点にはいくつかの共通点があるが、最も目立つのはこれまでの生活道路を「幹線道の抜け道」として使うケースが増えてきたことだという。これまでの生活道路(道幅が狭く、信号機が無い)に、渋滞している幹線道をショートカットする目的で大型車が入ってくるようになり、通過時間を優先するドライバーは安全が軽視する傾向が強く、これが死傷事故の増加に直結している。

また、今回の改良は警察庁と国土交通省が連携し、ひとつの事業を行うのも特徴となっている。警察は信号機制御の高機能化によって幹線道の通行をスムーズにする対策や、住宅地内に歩車分離式の信号機を設置することでクルマと人の流れを完全にわける。国土交通省は道路構造の改良を行い、生活道路への大型車の流入をできないようにしたり、道路自体をクランク状にしてスピードを出せない対策を進めていく。

事業は2003年度から5カ年計画で実施。警察庁が行う信号機の改良は170地区が初年度に行われる。

《石田真一》

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