日本自動車工業会が発表した7月の四輪車輸出実績は前の年の同じ月にくらべ14.1%の大幅な増加となり7カ月連続で前年水準を上回った。また2カ月ぶりに全てのメーカーがプラスとなった。
7月の輸出台数は42万2919台で乗用車、トラックともに2ケタの増加となった。乗用車は普通車が14.9%増と好調、トラックは普通、小型ともに26%の大幅増となった。
乗用車の輸出が増えているのは主に北米、欧州の増加によるもの。北米市場は個人消費が低調と言われながらも同月の自動車販売はゼロ金利ローンの効果もあり前年同月比13%増と3ヶ月ぶりのプラスとなった。市場が好調なため日本車は現地生産だけでなく輸出も増えた。トラックはASEAN(東南アジア諸国連合)市場の回復にともない増加した。
1月からの累計は12.4%の増加となっている。この調子で海外市場が順調に推移すれば年間輸出台数は2年ぶりに前年水準を上回る計算だ。米国はゼロ金利ローンで需要を先食いしているとの見方から今後の市場予測は不透明。ただ日本車はビッグスリーにはない商品の投入で成功しており輸出も当面はプラス基調で推移しそうだ。
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