高知県警は25日、来月9日から開催される全国障害者スポーツ大会『よさこいピック』を前に、NTTドコモの携帯電話iモードを利用した110番通報Webサイト「ダイアログメール110番システム」を開発、開催に先駆けて1日から運用することを明らかにした。
これは言語・知覚障害者から事件、事故の通報を受けることを目的としたもの。iモードで専用のWebサイトにアクセスし、表示される「事件ですか、事故ですか」などのダイアログに従い、ウィザード形式で必要事項を入力していくと、それがそのまま県警内の指令センターへ送られる仕組みとなっている。
携帯電話のメール機能を使い、110番通報を受け付けるシステムは全国20道府県の警察本部が導入しているが、指令センター側でメールチェックするまでのタイムラグが生じたり、伝達経路の遅延によってメールが滞るといったこともあった。
今回開発されたものはWebサイトに直接入力する方式を取っており、指令センターでは入力が始まった瞬間からモニターできるようになっている。また、通報者の携帯電話へパトカーの所要時間などを伝達できるシステムも備わっており、不安を軽減できる効果を持つ。
基本的には障害者専用となるため、現時点で一般にURLを公開することは考えられていないが、今後様子を見ながら一般にも開放していくことを視野に入れているという。