GMでは現行シボレー『トラッカー』に変わるモデルとして、2004年からシボレー『エキノクス』という新型SUVの発売を予定している。このエキノクスに搭載されるV6エンジンが、中国製になる公算が強い。
エンジンを生産すると言われているのは上海オートモティブ社で、現在生産能力の3分の1程度しか稼動しておらず、ここにGMが目をつけたようだ。GM幹部はこの件については今のところノーコメントだが、エキノクスが生産される予定のカナダ、オンタリオにある工場の労働組合代表がこれを裏付ける発言をしている。
カナダの自動車労働組合はこのところビッグ3への待遇改善を求めてストも辞さない話し合いを続けてきたが、アメリカの自動車メーカーがより工賃の安い中国などに生産をシフトすればカナダの労働者にとっては死活問題だ。
また、トラッカーはもともとGMとスズキとのジョイントベンチャーで生産されていたクルマ。新型エキノクスはサターン『VUE』とプラットフォームを共有する、という噂もあり、スズキのプレゼンスが小さくなりそうなことにも注目。