気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年12月2日付
●バスケットボール“旧いすゞチーム”全日本総合へ(読売・25面)
●コンパクトカー、女性がカギ握る、購入者の6割、各社重視(朝日・7面)
●ホンダ「アシモ」生みの親、広瀬真人研究員、杉並の中学校で講演会開く(朝日・30面)
●ディーゼル車排ガス規制、来年10月施行、物流・生活どう変わる(毎日・24面)
●「今週の動き」、2日・燃料電池車を納入、3日・サッカートヨタカップ、レアルマドリード-オリンピア戦開催(東京・3面)
●中3女子、盗難車で国道暴走(東京・27面)
●レビュー、「成長維持には外国人活用も」奥田碩・日本経団連会長発言(日経・7面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車とホンダの両社が2日、水しか出さない究極のエコカー・燃料電池車を首相官邸や経済産業省に納入する。国土交通省が公道走行の認可を出し、世界で初めて発売にこぎつけた。きょうの朝日、東京などが「今週の動き」などのコーナーで取り上げている。
官邸では納車式のセレモニーも行なわれ、小泉首相が、奥田碩・トヨタ会長、吉野浩行・ホンダ社長からキーを受け取り、早速の試乗。小泉首相が燃料電池車に試乗するのは1年前、国会議事堂の中庭でのデモストレーションに次いで2回目だ。今回の納入車両は両社合わせて5台。国家財政難の折、1台2億円とも3億円とも言われている“超高額車”を官公庁が直接購入するのはきびしいだけに、いずれもリース方式を採用。
きょうの日経は、トヨタのエコ・プロジェクトの全面広告が掲載されているが、そのコピーは「燃料電池車ハイブリッドカーが地球を走りはじめます。小さな一歩ですが」と控えめ。官庁街ばかりではなく、地球規模で走り出すのは10年も20年も先のことになるだろう。