道路システム高度化推進機構(ORSE)は、12月22日にETC車載器のセットアップ台数が60万台を突破したと発表した。50万台を突破したのが2カ月前の10月23日、2カ月かかって10万台をセットアップしたのは、爆発的な増加と見るか、それとも遅いと見るかは人によって評価が分かれるところだ。
大手カー用品店などは、キャッシュバックキャンペーンや低価格のETC車載器をバーゲンに用意するなど、積極的にETCユーザーの拡大を図っているが、運用面やインフラなどの部分で見ると、ETCの拡大を積極的に行っていないようにも思えてしまう。
例えば首都高速湾岸線の神奈川方面の料金所では、ETCブースは全て一般車両との併用型になっており、ETCユーザーが料金所渋滞に遭うことなく通過することはできない。ETCユーザーがETCを導入した理由は、窓を開けずに料金所を通過するためではない。