1.8リットル5ナンバー7シーターが『ウィッシュ』だが、先代『イプサム』のエンジンは2.0リットルだったから、ウィッシュは必ずしも先代イプサムの後継ではない。5ナンバー7シーター向けに最適なエンジンをチョイスし、最適なクルマに仕立てたというところだろう。
5ナンバー7シーターのピープルムーバーでは、ホンダの『ストリーム』が1.7リットルエンジンを搭載して2000年10月に登場している。2年以上前のことで、ストリームを直接のライバルとして見ながらウィッシュを開発するには充分な時間だ。
「ホンダでもストリームを開発する時には先代イプサムを充分に研究したことでしょう」と、デザイン本部・第2トヨタデザイン部の大島誠部長は競争を認める発言。デザインについては2年間の“後出し”のぶん、ウィッシュのほうが完成度が高い。端的に言って違和感なく格好いいのである。