「どうしてUターンしたのかわからない」---高速逆走男に有罪判決

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酒を飲んでクルマを運転中、高速道路を突如Uターンして逆走を開始。これを回避しようとしたクルマ2台の事故を誘発したとして、傷害罪や道路交通法違反などに問われた男に対する判決公判が28日に仙台地裁で開かれた。裁判官は傷害罪の成立を認め、懲役1年6カ月(執行猶予5年)の有罪判決を言い渡した。

この事故は2001年10月17日の午後10時ごろに起きた。被告は栃木県内でゴルフをプレイし、白石インターチェンジ(IC)から東北自動車道の下り線に入り、自宅近くの仙台南ICを目指した。ところが男は仙台南ICの手前で突如Uターン。下り線を上り方向に逆走し始めた。男はそのまま80km/hほどの速度をキープ。本来の追い越し車線側を走り始めた。

途中、逆走してくるこのクルマを発見し、避けようとした乗用車2台の事故を誘発。乗っていた5人にケガをさせたが、クルマは止まらずにそのまま30kmほどの距離を走り、最初に入った白石ICで降りようとしたところを料金所係員に発見され、宮城県警の高速隊に引き渡された。

被告は泥酔状態で、警察の取り調べに対しては「どうしてUターンしたのかわからない」、「白石から高速に入り、また戻ろうとした理由もわからない」と供述していた。

28日の判決公判で仙台地裁の斉藤啓昭裁判官は「対向車のドライバーにケガをさせるかもしれないという未必の故意を認識しながら、転回して逆走したことで傷害罪は成立する」と認定。懲役1年6カ月(執行猶予5年)の有罪判決を言い渡した。

《石田真一》

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