フェラーリはどこに消えた? 裁判所が車両保険金の支払い拒否を支持

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「自宅マンションの駐車場に置いていたフェラーリが盗まれた」として、保険会社に1000万円の車両保険金の支払いを求めていた女性に対し、名古屋地裁は11日、女性の請求を棄却する判決を言い渡した。女性がフェラーリを購入していたのかどうかもわからず、盗難に至る経緯も不明だったためという。

訴えによると、この女性は2000年8月24日、自宅マンションの駐車場に置いていたフェラーリ『348GTB』が盗まれたと愛知県警・西署に届け出を行った。警察では高級車を狙った自動車盗難事件と判断。女性の供述を基に盗難届けを作成した。

その後、この女性は自分の契約する保険会社に対して、フェラーリに掛けていた車両保険1000万円を請求した。しかし、保険会社は調査の過程で「女性にフェラーリを買うだけの資力があったかさえ疑問」と判断。さらには盗難の2週間前から自宅駐車場にフェラーリを置くようになったことを疑問視し、保険金の支払いを拒否した。女性はこの決定を不服とし、保険金の支払いを求めて名古屋地裁に提訴していた。

11日の判決で名古屋地裁の丸地明子裁判官は、女性がフェラーリを買うための資金に郵便貯金を解約して充当したという点について「通帳など、これを裏付ける客観的な資料の提出がなく、購入ルートについても個人間売買や業者購入など証言が二転三転しており、購入に至る経緯自体が疑問である」と指摘した。また、訴訟の過程で保険会社側が「女性にはフェラーリを運転する技術はない」と指摘し、女性側がこれに反論する形で「知人男性が運転していた」と証言したことについても、「盗難の2週間ほど前から女性宅にフェラーリを保管するようになった理由を説明できてないし、盗難されたことに気づいたことも不自然」として、女性の請求を全面的に棄却した。

女性側は控訴する方針だという。

《石田真一》

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