プラスチックパネルボディは限界……サターン

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プラスチックパネルボディは限界……サターン
プラスチックパネルボディは限界……サターン 全 1 枚 拡大写真

1980年代の登場以来、プラスチックボディでの軽量化、低価格化を実施してきたGMのサターンブランドだが、どうやらプラスチックパネルを使ったサターンは現行モデル限りになりそうだ。

GM筋の情報によると、プラスチックボディは、パーキングロットで隣の車のドアにぶつけられてボディがへこむ、いわゆる「えくぼ」が出来にくい、車重が軽量化できる、などの利点がアピールされてきたのだが、結局マイナス面がそうした利点を上回った。

マイナス面として挙げられるのは、ボディとドアパネルの間など、サイズに大きな遊びが必要なこと。プラスチックはスチールと比べて温度差による伸び縮みが激しく、大きく膨張すると場合によってはドアの締まり具合が悪くなる、などの苦情が寄せられていた。遊び=隙間が大きくなると見た品質が悪くなる。プラスチックを温度による伸び縮みから固定化させる技術はあるのだが、その場合コストがかかりすぎることもネックとなった。

しかしプラスチック部品の成形型は鋼板プレス金型よりはるかに安価で、モデルチェンジなどのコストが安く付く、という利点もあり、新たなプラスチック固定の技術が開発されればプラスチックボディにも充分な将来性はある、と考えられている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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