住友金属工業と住友商事は、中国広東省に鍛造クランクシャフトの製造会社を設立すると発表した。現地に進出している日系自動車メーカーや現地メーカーに供給する。
新会社は、住金が85%、住商が15%を出資し、資本金17億円で5月に設立する。2004年秋に生産を立ち上げ、生産規模は年間80万本を計画している。クランクシャフトはエンジンの主要部品で加工技術の精密さが要求される難しい部品でもある。海外でエンジンを生産する自動車メーカーも、これまではクランクシャフトやコンロッドは、国内で生産し輸出することが多かった。
中国では自動車需要が急拡大していく見通しで、2005〜06年には、年間600万台程度になるという見方もある。現地に進出している日系メーカーもエンジンを現地で生産しており、エンジン部品の需要が今後、さらに高まると見られる。