ひき逃げ事件は今年も増加傾向---現場から逃げ出す原因トップは今年も…

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警察庁は17日、昨年1年間に発生したひき逃げ事件の発生件数が1万8000件を超え、前年よりも約12%多くなったという実態調査の結果を明らかにした。検挙者数は約5000人で、こちらは前年比約27%のダウンとなった。

これは警察庁が全国の警察本部が集めたひき逃げ事件(死亡、重傷、軽傷)の件数をまとめたもの。昨年1年間に発生したひき逃げ事件全体の数は1万8582件となり、前年よりも12.6%(2079件)の増加となった。内訳は死亡ひき逃げ287件、重傷ひき逃げ1396件、軽傷ひき逃げは1万6899件。このうち容疑者を検挙できたのは5007件で、検挙率は26.9%(前年比で3.4%減)となり、今年も悪化。5年前の1997年の検挙率が63.5%であったことを考えると激減した。

検挙者が供述した逃走理由で最も多かったのは「飲酒運転の発覚恐れ」が10年連続でトップだった。この割合は全体の25.2%に達しており、警察では「改正道路交通法が施行され、飲酒運転の罰則が強化されたこともあり、この傾向は今後も変わらないか、悪化するのではないか」と警戒を強めている。

また、発生件数のポイントを引き上げる要因となったのは軽傷ひき逃げ事件の増加によるものだが、こちらは軽微な形態の事故でも届け出る人が多くなったためと分析している。

《石田真一》

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