石川県警は17日、海外に密輸出する目的で乗用車を盗んでいたとして、自動車販売業を自称する29歳のロシア国籍の男を窃盗容疑で再逮捕したことを明らかにした。
石川県警・金沢中署の調べによると、この男は4日夜、火災発生の一報を受けて現場周辺の交通整理を行うために出動した同署・地域課のパトカーを目撃した際、自分が乗っていたクルマを路上に放置し、走って逃走しようとした。
この様子を不審に思った警官が後を追いかけ、職務質問を行ったところ、所持品の中にカッターナイフがあったため、銃刀法違反の現行犯で逮捕した。
後の調べで、男が当時乗っていたクルマは前夜に石川県寺井町内のアパート駐車場から盗まれていたものであることが判明した。男は自分のクルマに接近してくるパトカーを「自分を追ってきたもの」と誤認して逃げ出したとみられている。
しかし、窃盗の事実を問われた際には「友達から借りたクルマだ」と容疑を全面的に否認してきた。ただし、状況から男が盗んだ可能性が高いとして17日昼にに窃盗容疑で再逮捕したという。
男は警察の取り調べの際、ロシア人の船員を相手に自動車を販売していたと供述しており、警察ではロシアへの盗難車不正輸出にも関わっている可能性が高いとして、男をさらに厳しく追及していく方針。