ダイムラークライスラーは、不振の商用車部門をテコ入れするため、子会社4社の開発部門を2004年1月1日付で統合することを決めた。今年から子会社となった三菱ふそうトラック・バスは、この統合からは除いている。
ダイムラーの商用車部門は、02年12月期まで2期連続で赤字に陥っており、開発部門の統合により効率化とコスト削減を図る。統合の対象となるのは、メルセデスベンツ・トラックのほか、米国子会社のフライトライナー、スターリング、ウェスタンスターの4社。統合により、年数100億円規模のコスト削減を目指すという。
三菱ふそうは、ダイムラー傘下の商用車メーカーでは黒字を確保する優等生でもある。ダイムラーとは、中型エンジンの共同開発で合意しているほか、グループ内での大型エンジンの共用化についても検討を進めている。グループ4社の開発部門統合により、三菱ふそうとの開発面での連携が一層強化される見通しだ。