トヨタは2004年4月にもネッツ店とビスタ店を統合し「新生ネッツ店」を発足させるが、課題は数多くある。当面はビスタ店の看板をネッツ店に変え、取り扱い車もそのまま両店を引き継ぐ。ただ、そのままだと混乱が生じるから再編の必要がある。
店舗は、地域によっては現行のネッツ店とビスタ店が隣接したり通りの向い側だったりするので、“仲間食い”が頻繁に生じることになる。どちらかが移転するリロケーションが必要なわけだが簡単にはいかない。地元の対立する別資本だったりするから、合い譲らない地域が多いのだ。
加えて扱い車にはネッツ店、ビスタ店とも、カローラ店、トヨペット店との併売モデルがあり、こちらでも仲間食いが激化する懸念がある。このように販売店調整の必要があるがどちらに集約しても文句が出そう。メーカーにすれば競争によってトータルの伸びをプラスアルファにできるメリットがあるが、地元資本にとっては迷惑な側面もある。