【VW『トゥアレグ』日本発表】日本価格は高い…とは言わせない

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【VW『トゥアレグ』日本発表】日本価格は高い…とは言わせない
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かつてフォードは「日本のゴルフはなぜ高い」という新聞広告を出した。ドイツと日本での『ゴルフ』の価格差を揶揄したものだ。『トゥアレグ』はV6エンジンを搭載したものが495万円と、トヨタ『ハリアー』やホンダ『MDX』など日本メーカーを除く輸入ライバル車に比べれば格段にお買い得な価格設定となる。

気になるのはドイツなどの欧州域で「トゥアレグがいくらで買えるのか?」ということだ。右ハンドル仕様を用意しなくてはいけないこともあり、メルセデスベンツ『Mクラス』、BMW『X5』、ボルボ『XC90』のいずれも本国より高い価格となっている。というこはトゥアレグも…。

「いいえ、実は日本のトゥアレグの方が安いのです」とフォルクスワーゲン・グループ・ジャパン(VGJ)のマーケットプランニング部・商品企画課の大出哲夫さんは説明する。

「欧州域内で販売するモデルはヘッドライトがキセノン(HID)ではなく、通常のハロゲンになります。タイヤも18インチでなく17インチに、グリルのメッキ処理なども異なります。これらの上級装備を搭載しながら、価格をドイツ本国と同じレベルに抑えました」

「向こうではオプションとなる装備を搭載している分、日本仕様の方が安いということになります。そしてこれだけの装備がありながら、V6エンジン搭載車はライバルよりは50万円以上も安い。だからこその販売目標です」と大出さん。

VGJでは発売開始からの3カ月間でトゥアレグを800台販売するという販売目標を掲げている。強気な数字のようにも思えるが、その裏には装備を充実させつつ価格を本国と同レベルに抑えたという施策があるからこそ。装備だけではなく走行性能も確実にライバルを上回っているし、トゥアレグの質感がMクラスやX5を超えていることが市場に浸透すれば、目標を上回ることもありえる。

《石田真一》

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