嫌がるからとチャイルドシートを…。兄妹の生死を分ける

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岩手県警は8日、岩手県石鳥谷町内で7日に発生した乗用車とトラックの衝突事故について、頭を強く打って死亡した男児がチャイルドシートに固定されておらず、これが原因で死亡した可能性が高いことを明らかにした。

同じクルマの後部座席に取り付けられたチャイルドシートに座っており、きちんとベルトで固定されていた生後10カ月の女児は無事で、装着方法が生死を分けた形となる。

岩手県警・花巻署の調べによると問題の事故は7日の午後に発生している。同日の午後1時40分ごろ、石鳥谷町北寺林付近の町道交差点で24歳の女が運転する乗用車と、21歳の男性が運転する普通トラックが出会い頭に衝突。乗用車は衝突の弾みで道路脇の水田に転落した。

この事故で乗用車の助手席に設置されていたチャイルドシートに座っていた2歳の男児が脳挫傷で即死。このクルマを運転していた女が左頬の骨を折る重傷。後部座席に設置されたチャイルドシートに寝かされていた生後10カ月の女児が軽傷を負った。また、トラック側の3人はいずれも軽傷を負っている。

事故の原因は乗用車を運転していた女が一時停止を怠り、交差点に漫然と進入したことが原因と判断されたが、後の調べで死亡した男児はチャイルドシートに固定されていなかった可能性が明らかになった。

男児は左側から衝突したトラックの衝撃を受け止める形で、運転席中央(センターコンソール付近)に頭を強打し、これが致命傷となったとみられている。男児の母親であり、乗用車を運転していた女は警察の調べに対して「子供が嫌がるからベルトをしていなかった」と供述しており、ベルトで体を固定していなかったことがケガの程度を重くしたとみられている。

これを示すのが後部座席に設置されたチャイルドシートに固定されていた生後10カ月の女児の存在。衝撃を直に受けたわけではないが、衝突後に水田に転落した際にも体はしっかりとシートに固定されており、車外放出もされず、ケガも打撲程度と軽かった。助手席の男児もベルトで体が固定されていたならセンターコンソールに頭を強打することはなく、腕を骨折する程度のケガで済んだとも考えられる。

チャイルドシートは搭載しているだけでは意味をなさず、ベルトで体を固定することが重要だ。

《石田真一》

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