弁当代とタバコ代は乗客持ち!? バス運転手

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東京都交通局は11日、葛西自動車営業所に所属する37歳のバス運転手がバスに設置された料金箱を不正操作し、現金を引き出していたとして同日付で懲戒免職処分としたことを明らかにした。被害額の確定が終了した段階で警視庁に被害を届け出るという。

同局の調べによると、この運転手は乗客が料金を誤って多めに料金箱に投入してしまった際、料金箱から強制的に硬貨を排出する払い戻し機能を悪用し、現金を料金箱から不正に引き出していた疑いが持たれている。

東京23区内を走るバスは均一料金制で、整理券などで乗客の数などがカウントされていないため、何人乗車したかを示すのは料金箱に投入された現金のみ。払い戻し機能を使っても、それが記録として残ることもないため、運転手は1年ほど前から1回あたり1000〜3000円を引き出していたとみられる。

問題が発覚したのは今年5月で、この運転手が乗務が終わってもなかなかバスから降りようとしなかったり、休憩中もバス車内に居残るなど不審な行動が目立ったため、職員が張り込みを行っていたところ、料金箱から不正に現金を引き出す現場を目撃。その場で取り押さえたという。

調べに対して運転手は「毎月3〜4万円を盗んだ。引き出した現金はタバコや弁当、飲み物の購入費用に充てた」と供述した。同局では運転手からの事情聴取を続け、おおよその被害額が判明したため、11日付けで運転手に対して懲戒免職処分を実施。近日中に警視庁に被害届けを提出する方向で作業を進めている。

また、同様の被害発生を防ぐため、払い戻し機能を使えなくする改修も合わせて進めていくとしている。

《石田真一》

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