「居眠り運転」---東名多重衝突事故で検察側が判断

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6月23日に愛知県内の東名高速上り線で発生し、17人が死傷した多重衝突事故について、名古屋地検は22日、渋滞中の車列最後部に衝突した大型トラックを運転していた35歳の男が「衝突の瞬間まで居眠り運転をしていたことが事故原因」と断定し、同日までにこの男を業務上過失致死傷罪で起訴したことを明らかにした。

この事故は6月23日の午前11時10分ごろに発生している。新城市富岡付近の東名高速上り線で、渋滞中の車列に後方から走ってきた大型トラックが激突。最後尾に止まっていた乗用車を押し潰し、屋根に乗り上げるようにしてさらに前方に進み、他のクルマとも衝突したというもの。

結果として12台が関係する多重衝突事故に発展し、渋滞最後部に止まっていた乗用車4人が死亡、13人が重軽傷を負った。現場にブレーキ痕は残されておらず、後続のドライバーも「ブレーキランプは点灯しなかった」と証言していることから、警察では35歳のトラック運転手が前方不注意などで渋滞に気がつかず、減速しないまま追突して事故を起こした可能性が高いとして捜査を続けてきた。

後の調べで事故原因となった大型トラックを運転していた男が、勤務時間外に運転代行などのアルバイトも行ない、慢性的に睡眠時間が少なくなっていることが判明した。男は「事故の瞬間まで渋滞していることには気づかなかった。大きな音と衝撃で異変に気づいた」と供述しており、事故当時は疲労による居眠り運転を行っていた可能性が高いと判断。地検ではこれを事故発生の原因と最終的に断定し、起訴に踏み切ったという。

《石田真一》

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