軽微な事故も包み隠さず---札幌市交通局、新基準で公表

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札幌市交通局は7月31日、同局が前日の30日に実施を発表した「業務中の事故全面公表基準」に従い、30日午前にバス車内で乗客の転倒事故が発生し、この乗客が全治2週間の軽傷を負っていたことなどを明らかにした。

これは乗務員による不祥事が相次ぐ札幌市交通局が「不祥事を隠蔽せず、軽微な事故でも必ず公表する」という姿勢と、それに向けた組織の体質改善を内外にアピールするために始めた新たな取り組み。従来は運行ダイヤが30分以上遅延するような場合や、重傷者を出すような重大事故発生時にのみ報道発表を行ってきた。

7月30日以降は「車両や設備の故障で運行に支障を与えると判断された場合」、「乗務員の不祥事で運行に影響を与えかねない(もしくは与えた)トラブルが発生した場合」、「運行上のトラブルから乗客が軽傷を負った事故」、「乗務員が起した不祥事について、処分相当と判断されるトラブルが発生した場合」などについては原則公表。重大事故発生時には10分以内に第一報を提供できる体制作りを進めている。

その情報公表第一号となったのが、7月30日の朝に市バスで起こった事故だ。同局によると30日の午前8時30分ごろ、札幌市東区内を走行していたバスが停留所に停車しようとしたところ、降車のため出口付近に立っていた20歳代の女性が転倒。腰などを打撲して全治2週間の軽傷を負った。

事故原因は「減速時のショックが大きく、雨で濡れた床に乗客が足を滑らせたから」と推測されており、警察と運輸支局にも事故発生を通報したとしている。

「事故発生やトラブルを隠さない」という同局の姿勢は評価できるが、発生件数が多くなれば安全面について乗客からの信用を落とす可能性も高い。同局では「新基準では自己発表が年間30〜50件増える」と考えているようだが、これを市民はどう受け取るか。

《石田真一》

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