気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年8月18日付
●経団連主導の政治献金、新方式、企業に慎重姿勢(朝日・1面)
●アルミ車材料で脚光、軽さで燃費向上、環境対策も。「主役」の鉄は強度に磨き(朝日・7面)
●トヨタ「脱マイカー通勤」本社周辺「渋滞してまで無意味」(朝日・32面)
●で、どうなった? ロンドン渋滞緩和税 半年交通量16%減の成果(毎日・9面)
●賛否うずまく環境税、産業界、新税上乗せ、経済に悪影響、環境省 化石燃料使用へ課税必要(産経・4面)
●ひと言 石原プロ・渡哲也社長「被害者とご家族、ファンの皆様に深くお詫びします」(産経・30面)
●ジメジメお盆、いらいらUターン(東京・27面)
●CO2削減、運輸会社に認定制度、国交省10月創設、成果に応じ奨励金(日経・1面)
●マレーシア国民車、貿易自由化で「牙城」崩壊、トヨタ、ホンダ、GM、ASEANで生産拠点拡充(日経・6面)
●道路冷やし街涼しく、融雪装置を夏に活用、静岡市実験、(日経・38面)
ひとくちコメント
お盆休暇も終わって、きょうから職場に復帰するサラリーマン諸氏も多いだろう。通勤手段は電車、バス、マイカーなど様々だが、トヨタ自動車が豊田市の本社と本社工場の従業員2万8000人を対象に「マイカー通勤自粛」を呼びかけているという。きょうの朝日が第2社会面で報じている。
最寄り駅からシャトルバスを導入、鉄道やバスを利用する公共交通派が増えたそうだ。自動車メーカーとして一見矛盾する行動だが、本社周辺で悪化する一方の渋滞の解消と環境対策を考え決断したという。記事によると、自動車メーカーがマイカー自粛を促すという「逆転の発想」について、トヨタ側は「車は快適に移動できることにこそ面白さがあり、渋滞してまで乗る意味はない」と説明している。
以前、筆者もトヨタの開発担当の幹部に「究極のエコカーは?」と聞いたところ「自転車」と答えたことを思い出す。本社周辺が中国の天安門広場前のように自転車が行き来する日もそう遠くないかも……。