マツダは27日午前に臨時取締役会を開き、井巻久一副社長(60)が同日付で社長兼CEOに昇格する人事を決めた。ルイス・ブース社長(54)が欧州フォード社長に就任したのに伴う人事で、ブース氏はマツダの非常勤取締役を兼務する。
マツダの経営トップは96年にヘンリー・ウォレス氏が社長に就任以来、米フォードから4人続けて派遣されており、生え抜きの起用は7年ぶりとなる。
マツダは2001年度から中期経営計画「ミレニアムプラン」で経営再建を推進してきたが、これまで投入してきた『アテンザ』や『デミオ』『RX−8』が健闘している。再建の道筋が立ったことから、フォードは日本人社長に経営を委ねることにした。
井巻新社長は1965年に入社、一貫して生産技術や生産部門を担当してきた。93年に取締役に就任、常務、専務を経て02年3月から副社長。