30日午前、千葉県松戸市内の新京成電鉄の踏切で、前方が渋滞しているにも関わらず進入して後部が線路側にはみ出したまま止まった44歳の男が運転するワゴン車と、進行してきた8両編成の普通電車が衝突するという事故が起きた。
この事故でワゴン車に乗っていた2人の男児が軽傷を負い、衝突の際にこのクルマが当たった61歳の男性が重傷を負っている。
千葉県警・松戸署の調べによると、事故が起きたのは30日の午前11時ごろだという。松戸市松戸新田の新京成電鉄・みのり台駅近くの踏切で、前方が渋滞しているにも関わらず強引に踏切を渡ろうと進入したワゴン車と、京成津田沼発松戸行き上り普通電車が衝突した。
ワゴン車は遮断機が降り始めた際にも車体の後部が踏切内に残されている状態だったが、それでも前方に進むことができず、進行してきた列車と接触する形となった。電車は駅に停車する寸前で減速をしていたため、衝突時のショックはそれほど大きくなかった。
しかし、衝突の弾みでワゴン車の車体は弾き飛ばされ、踏切が開くのを待っていた61歳の歩行者の男性に激突した。男性は左足の骨を折っており、全治2カ月程度の重傷。ワゴン車の後部座席に乗っていた2歳と5歳の男児2人も軽傷を負った。
警察ではクルマを運転していた44歳の男を業務上過失傷害と過失往来危険の現行犯で逮捕したが、この男は警察での取り調べに対して「十分に行けると思った」などと供述しているという。