靴を落としてと観念したタクシー強盗犯

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警視庁は1日、8月の中旬から東京都北区で相次いでいた連続タクシー強盗の容疑者として20歳の男を強盗容疑で緊急逮捕した。逮捕のきっかけとなったのは飲食店に進入して現金を盗もうとした別の事件。警察では男を厳しく追及し、タクシー強盗以外の余罪についても調べを進めていく方針。

警視庁・赤羽署の調べによると、北区では先月18日以降、未遂も含めれば5件のタクシー強盗が連続して発生した。客を装ってタクシーに乗り込み、運転手に刃物を突きつけて脅すという手口は同様で、犯人と見られる男も20歳代前半と見られており、同一犯の可能性が高まっていた。

深夜から早朝に掛けての時間帯に犯行が行われていることから、同署では同時間帯のパトロールを強化するなどしていたが、この警戒を行っていた8月31日の夜、北区赤羽南1丁目にある飲食店に侵入して現金を盗もうとした事件が発生した。

事件そのものは未遂に終わったが、この際に犯人と見られる若い男は靴の片足分を店内に残したまま逃走。その後の調べで目撃された人物がタクシー強盗の容疑者と酷似していたため、警察では付近を捜索するなどして犯人の行方を追っていた。

事件発生から数時間後の1日未明、タクシー強盗の警戒をしていた同署員が片足を裸足のままで歩く不審な若い男を発見。男は走って逃走したが、その直後に近くの公衆電話から「一連のタクシー事件は自分がやった。もう逃げない」と110番通報し、駆けつけた警察官の職務質問に対しても容疑を認めたため、間もなく緊急逮捕された。

取り調べに対して男は「カネが欲しくてやった。5件とも自分の犯行だ」と容疑を全面的に認めた上で、飲食店への侵入事件についても「カネが欲しくて侵入したが、顔見知りの店長に目撃された上、靴も落とした。もう逃げられないと思っていたところ、警察官にも追い詰められたため、逃走をあきらめた」などと供述しているという。

警察では店舗侵入については他にも余罪がある可能性が高いとして、男を厳しく追及していく。

《石田真一》

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